映画ファンの中には、タランティーノの映画が好きな方も多いのではないでしょうか。
クエンティン・タランティーノ 日本ではタラちゃんの愛称で呼ばれている、チョットおハゲの監督です。
パルプ・フィクションやキル・ビルがよく知られていますが、それだけじゃないんです。タラちゃん まだ59歳と結構若いんですね。これからもまだまだ素晴らしい作品を提供してくれることを期待しています。
タランティーノ作品の魅力は、何と言っても、彼の創る映画はエンターテインメントに徹していることではないでしょうか。それ故に若干のB級映画感が漂いますが、それがまたいいんですね。今回のベスト10には入れていませんが、デス・プルーフ・イン・グラインドハウス や プラネット・テラー・イン・グラインドハウスなんて作品も作っています。グラインドハウスっていうのは、B級映画を2、3本立てで上映する映画館のことです。
また、彼は非常に日本や日本の映画に愛着を持っているようです。日本を舞台にした作品もあるし、日本の俳優も多く出演しています。確か、故深作欣二監督のファンと聞きました。 採用されている音楽も良いです．最新の音楽ではなくちょっと前のものなんですが、選曲のセンスが抜群です。キルビルのエンディングに梶芽衣子の恨み節が流れてきたときは、どんだけ日本が好きなんだよと驚きました。
それでは、クエンティン・タラティーノ監督映画 ベスト１０ です。
10位
ジャッキー・ブラウン
１９９７年作品
ジャッキーブラウンとは主役の黒人スチュワーデスの名前です。
密売人の金を運ぶという副業をしていたジャッキーと悪者たちの騙し合いのクライム・サスペンスです。
サミュエル・L・ジャクソンが胸糞悪い悪役を演じています。他に悪者のバカな手下役でロバート・デ・ニーロも出演しています。大物俳優を間抜けな役で出演させるのもタランティーノらしくて面白いです。
ストーリーは結構入り組んでいてタランティーノにしては、ちょっと話が難しいです。
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9位
レザボア・ドッグス
１９９２年作品
まずレザボアドッグスとはどういう意味か気になりますよね。
レザボアドッグスとは掃き溜めの犬たち という意味らしいです。
題名通りに冒頭は悪そうな６人の男達がレストランで朝食を食べながら雑談しているシーンから始まります。
話の内容はたわいないのですがかなり下品です。
その後、グループで強盗を働き、その内の二人が車に乗って逃げるシーンです。一人は、逃げる際に腹を撃たれて瀕死の状態になってしまいます。
やがて計画が上手くいかなかったのはグループの誰かが潜入デカで、警官が待ち伏せしていたのではないかと疑い出します。
暴力シーンがリアルに描かれていて迫力があります。タランティーノお得意のおふざけ残虐シーンが爆裂です。
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8位
トゥルー・ロマンス
１９９３年作品
この映画は、タランティーノ監督作品ではないのですが、兎に角素晴らしいので敢えてここに入れてきました。
7位
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
２０１９年作品
この映画はタンティーノ監督の最新作です。
レオナルド・デカプリオが演じる昔のテレビ・スターとそのスタントマンをしていたブラッド・ピッドが中心のストーリーですが、タランティーノお得意のおふざけが爆裂しています。
昔の映画のオマージュやパロディが沢山盛り込まれていて二回以上見ないとこの映画の良さは伝わらないような気がします。
ハリウッドで実際に起こったロマン・ポランスキーの奥さんシャロン・テートの殺害事件をバックに扱っている部分もあります。シャロン・テート役のマーゴット・ロビーが最高に素敵です。
バックに流れるミセス・ロビンソン やサークルゲーム、 夢のカリフォルニア 等々の名曲の数々が昔懐かしい気分を盛り上げてくれます。特にホセ・フェリシアーノの夢のカルフォルニアは最高でした。
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6位
キル・ビル Vol.2
２００４年作品
キル・ビル Vol1 からの勢いのまま第６位にランキングしました。
タイトルバックで流れる goodnight moon が良かったです。
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5位
キル・ビル Vol.1
２００３年作品
話は極めて単純です。自分の結婚式で夫とお腹の赤ちゃんを殺され、自らも瀕死の状態にされたユマ・サーマン演じるブライドが、暗殺団のボス ビルと関わった者達に復讐するというストーリーです。
タイトルの写真の黄色いつなぎ服姿の金髪のユマ・サーマンがカッコイイです。
後半は、日本が舞台です。千葉真一が出てきます。セーラー服姿の栗山千明と対決します。
絶対にタラちゃんの趣味なんだろうと想像します。(笑)
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4位
フロム・ダスク・ティル・ドーン
１９９６年作品
この映画も、タランティーノは脚本を担当しています。
見始めたら、目が離せなくなり最後まで見てしまう事は間違いありません。
展開が早く度肝を抜かれるシーンが続きます。それで気が付いたら終わっていたような気がします。
特に後半は綺麗なオネェちゃんと妖怪？怪物？が出てきてタラちゃんやりたい放題です。
いよいよベスト3です
3位
イングロリアス・バスターズ
２００９年作品
タランティーノの容赦なく緻密な演出が冴えています。
戦争ものですが、正に痛快アクションものと言っても間違いありません。
タランティーノの作品では一番好きかも。でも3位です。
映画館の銀幕が焼け落ちた後の煙に映るユダヤ人女性の復讐を告げる顔が恐ろしすぎる。
寺島進によく似た役者(クリストフ・ヴァルツ)が演じるユダヤ・ハンターの憎たらしいこと！
ちなみにクリストフ・ヴァルツと寺島進のそっくり率は、私が投票した時点で８２．４３％でした。
2位
ジャンゴ 繋がれざる者
２０１２年作品
マカロニ・ウェスタンっぽい作品です。繋がれざる者(Unchained) は クリント・イーストウッド監督作品の西部劇 許されざる者(Unforgiven) のもじりですね。
タランティーノ作品では唯一の西部劇ではないでしょうか。(西部劇としては、この後にヘイトフルエイトがあります）
イングロリアス・バスターズにも出てたクリストフ・ヴァルツが賞金稼ぎの歯医者役の準主役で出ていますが、イングロリアス・・ではあんなに憎たらしかったのに、この映画では良い人役です。
ストーリーも音楽もアクションもタラちゃんらしくて最高です。デカプリオの使い方がずるくて残虐で本当に憎たらしい悪役なのがいいですね。
オープニング・クレジットで使われているメイン・テーマ、哀愁漂うメロディアスな感じがマカロニ・ウエスタンぽい雰囲気を醸し出します。というのもそのはずで、この曲はフランコ・ネロ主演のマカロニ・ウエスタン 続・荒野の用心棒のメイン・テーマなんですね。曲名はジャンゴ、歌っているのはアメリカ人歌手のロッキー・ロバーツです。 その他の使われている曲です。 The Braying Mule (Ennio Morricone)
Lo Chiamavano King (His Name Is King) (Luis Bacalov / Edda Del’Orso)
reedomDay Of Anger (Riz Ortolani)
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輝くベスト1
パルプ・フィクション
１９９４年作品
やはりこの映画の魅力は、使われている音楽ではないでしょうか。
オープニングは、カップルがコーヒーショップで強盗を始めた途端にタイトルバックにかわり、ディック・デイルのエレキギターでミズリーです。 タイトルバックの途中で、ラジオのチューニングを変える様な感じで、Kool & The Gang の ジャングル・ブギ に変わります。やがて車に乗った、ジョン・トラボルタ と サミュエル・L・ジャクソンが登場・・・ なんともカッコイイ演出だと思います。
一仕事終えたトラボルタ、次の仕事の前に薬を買いにひとっ走り、薬を打ってぶっ飛んでドライブ中に流れる Bustin’ Surfborads – The Tornadoes タランティーノ監督お気に入りのサーフィン音楽です。
ボスの妻のミア（ユマ・サーマン）のお相手をするためにミアの家を訪れたトラボルタ、ミアの身支度の間にミアの部屋で流れる ダスティ・スプリングフィールドのプリーチャー・マン です。
一風変わったレストランに出かけて来たトラボルタとミア、気まずい?会話の間、食事のオーダーの間に流れるレストランでのライブ音楽、リッキー・ネルソンの Lonesome Town
続いてお得意のエレキギターのサーフィン音楽、リンク・レイの Ace of Spades と Rumble です。
レストランでの食事中に流れるノスタルジー感たっぷりの The Robins – Since I first met you
レストランでのツイスト・コンテスト 優勝してトロフィーを採りたいと言い出したミア、チャック・ベリーのユー・ネヴァー・キャン・テル 軽快なリズムに乗ってツイストを踊ります。
ツイスト・コンテストで優勝したのだろう、トロフィーを手に帰宅したミアとトラボルタ、いい加減に酔っていて、もう一杯だけ飲んだら一線を超える前にボスへの忠誠心を貫いて帰ろうと必死にトイレで誓うトラボルタ、そんな時、ミアがオープン・リール・デッキから奏でる魅惑的で軽快なメロディーの アージ・オーヴァーキル の Girl,You’ll Be a Worman Soon
場面は変わって、八百長を持ち掛けられたボクサーのブルース・ウィリスとボスのシーン。ボスを裏切って大金を手にしたブルース・ウィリス、都合よく逃げられたと思った時に流れている軽快なBGM スタトラー・ブラザーズ ー フラワーズ・オン・ザ・ウォール
すんでのところでボスに見つかってしまったブルース・ウィリス、争いながら転がり込んだガン・ショップで二人共、ガンショップの店主に捕まってしまう。ガンショップの店主から口に出すのもおぞましい辱めを受けようとする二人、そんなシーンで流れるなにやらいやらしい雰囲気のBGM ザ・レヴェルズ ー Comanche さぁいくよ～ きゃぁ～ やめて～ みたいな（笑）
さぁ、いよいよラスト・シーンです。冒頭でカップルが強盗を始めたコーヒー・ショップです。たまたま、その場に居合わせたトラボルタとサミュエル・L・ジャクソン。ボスの金を奪われそうになりますが、なんとか無事カップル強盗をやり過ごし おしまいです。 タイトル・バックに切り替わり またもお得意のサーフィン音楽 ライブリー・ワンズ の Surf Rider で締めです。
この映画は、アカデミー賞脚本賞受賞です。
